横浜港における赤潮発生の予測

第60回下水道研究発表会の発表文

  第60回下水道研究発表会発表を含む補足

第9次総量規制の策定が進む中、下水処理場に接続されていない箇所の下水への接続普及率の向上が行われる方向にある。東京湾や、その中の横浜港では、海水の入れ替えが少なく N・P などの栄養塩が平成 25年頃から低下しない状況である。その為もあり赤潮発生回数の低下が停滞している。東京湾へ排出される下水処理水等は、高度成長時期に比べ栄養塩の濃度では低くなったが、下水への接続普及率が増加したため排水量が増え負荷量としては平成26年頃から低下が見られていない。一般に栄養塩が多いとその他の条件にもより爆発的に赤潮生物が増殖し赤潮の発生となる。今年は、有明海等において赤潮発生が原因と考えられる海苔の不作が報告されている。東京湾では、冬季もクロロフィル濃度が高い時があり、その原因は、植物性プランクトンの増殖と考えられ、赤潮と判定される場合1)2)3)がある。2021年秋の北海道で発生した赤潮は、比較的水温の低い所でも発生し、地球温暖化の影響が起因していると思われる。
東京湾は、閉鎖的水域であるため、海水の入れ替えが少なく色々な影響を受けている。赤潮の発生が多いのはこの影響を受けているためもあるが、この問題の解消は簡単には出来ない。今回、赤潮の状況を把握し、その対策の一手段としてアプローチを変えて赤潮発生を予測する一方法を報告する。また、レッドフィール
ド比等から判断すると、りんが制御物質4)5)6)となる場合がある。そこで、りんや窒素の除去を悪化させる一般的な原因物質の影響濃度等を各細菌のグループでまとめ、若干の知見を得たので報告する

米本豊

下水道局と環境創造局に40年従事後退職

横浜国立大学卒

横浜市在中

Building exterior in Toronto, Canada

Annie Steiner

CEO, Greenprint

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